あとで読むサービスの代表格であるPocketの廃止が案内された。ぼくがサービスを使い始めた頃はRead It Laterと呼ばれていた。
ウェブサイトの情報を保存しておいて、あとでまとめて読むためのサービスで、読みやすいように無駄な要素を省いた形で表示してくれる。
2007年に始まったこのサービスは2017年にMozillaに買収されている。海外のサービスで買収後に終了するものを何度か見て思うのは、続けられないなら買収するなと言いたい。
ぼくのところにメールが来たのが2025年5月23日。「大切なお知らせ: Pocket が廃止されます」というタイトルのメールを見て驚いた。
大切なお知らせがあります: 検討を重ねた結果、ウェブページを後で読むために保存したり、コンテンツを発見したりできる Pocket を廃止するという苦渋の決断に至りました。
Pocket廃止お知らせメール「大切なお知らせ: Pocket が廃止されます」より
スケジュールとしては以下の通りらしい。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年5月22日 | アプリストアからの削除 月額サブスクリプションの停止 新規登録の停止 |
| 2025年7月8日 | Pocket終了 年間サブスクリプション払い戻し開始 Pocket Webエクスポートのみモード開始 |
| 2025年10月8日 | データのエクスポート最終日 すべてのアカウントとデータの削除 |
ぼくはPremiumに課金しているぐらい使っているのだけど、Pocketのようなあとで読むサービスがなぜ有効なのかというと、インターネットという情報が溢れる中で、気になる記事をひとまず集めておいて、落ち着いたときにまとめて読むことで情報が効率的に集められるからだ。
IFTTTを使ってRSSサービスのFeedlyから気になる記事をPocketに飛ばしておくことで、大量の情報に触れながら気になるものはあとで深掘りしていくということができる。こういう使い方をしている人は多いと思う。
それがなくなってしまうので、今後はどうすればいいだろうか。代替サービスとして有名なものにInstapaperがあるが、前に試したときは複数ページにまたがる記事の場合にうまくページングを認識してくれず、1ページのみしか見ることができなかった。そして、今回も試したけど改善されていない。
実はずっとPocketを使っていたわけではなく、Todoistに飛ばしてみたり、Instapaperに飛ばしてみたりといろいろ試した時期があり、なんだかんだでやっぱりPocketに戻ってきていたのだけど、もう戻り先がなくなってしまうことになったのだ。
いま考えている代替サービスでブラウザーのSafariのリーディングリスト。オフライン用にも保存できるし、リーダー表示を使えば結構な精度で複数ページにまたがる記事でも1ページにしてくれるので機能的には同じである。ただ、Feedlyから保存する場合はPocketと同じくIFTTTを経由するのだけど、iOSアプリをダウンロードしておく必要があるのと、記事を追加するたびに「リーディングリストに追加することを許可しますか?」と問いかけが出てくるので実用的ではない。ウェブサービスから直接リーディングリストに保存することもできない。
IFTTT経由でメールを飛ばして、ショートカットのオートメーションで特定のタイトルのメールが来たら内容のURLをリーディングリストに保存するという処理を作ってみたけど、メールを飛ばしすぎるとIFTTTが勝手にアプレットを停止してしまう。
Raindrop.io、wallabag、Readies ReaderはInstapaperと同様にページングがある記事では1ページのみしか保存できなかった。
wallabagなんかはIFTTTが使えないので、AWSのLambdaでAPIを呼び出す処理をかまして記事を保存したけど、ページング処理どころか、1ページ目もまともに保存してくれないサイトがあったからお話にならなかった。
Notionは2ページ目までは保存してくれるが、3ページ目以降は保存してくれない。
つまり、現在のところPocketの完全なる代替品は存在しないのだ。しかも、どのサービスも円安のせいもあるのかもしれないけど高額で、ページングも認識しないくせにそんな高額なお金払えるかと。
記事の永久保存という部分を捨てて、あとでまとめて読めるようにしておくことに絞るなら、Todoistにタスクとして飛ばして、記事を読むときは内蔵ブラウザーでアクセス後にリーダー表示にするのが、いまのところのベストだとぼくは判断した。





