記事を書くときに脚注を使うことがある。脚注を使うことで、余談に気を紛らわせることなく本文への集中を維持できるように誘導できる。余談を脚注にすることで、同じ話題を継続して読んでもらうことができ、気になる人だけ脚注に飛んでもらって内容を確認するということができる。
ぼくが「macOSをアップグレード macOS Sonomaへ」で脚注を用いて参照元のウェブサイトのリンクを共有したときのとこである。3つの脚注を用いたのだけど、真ん中の2番目の脚注が消えて1番目と3番目だけになってしまった。何度チャレンジしても同じ事象が発生する。これはもうブロックエディターの脚注機能のバグなのではないかと思い、サポートに連絡することにした。サポートへは、もちろん証拠の画像を添えて。
このブログはWordPress.comのビジネスプランで運用している。サポートへのアクセスもプランにちゃんと含まれている。
WordPress.comサポートと遅さと対応の不可解さ
最初にサポートから返ってきた返事は、あなたの対象となる記事にアクセスできないというものだった。9月28日にサポートに連絡して、その返事は10月4日だ。6日間の放置プレイである。
そんなはずはないと自分で試してみると、確かにそんなはずはない。ちゃんとアクセスできる。だからは、今度は画面収録で動画を撮影して記事にアクセスできることを証明した映像を作成。それとともにちゃんとアクセスできる旨の返事を送った。返事を送ったのは10月5日。サポートから返事が来てから翌日である。
次にサポートから連絡が来たのが10月12日。7日後である。サポートによるとテーマとプラグインに原因があるとのこと。テーマが廃止されているから、最終的には更新したほうがいいとのことと、プラグインを確認するために無効にする必要があるから許可してもらえるかとのこと。テーマはブラウザーの更新などによりアップデートするが、時には一から書き直さなければならないことがあるという。そのため古いテーマが廃止されるとのこと。
同日中に許可するからプラグインを調査してもらうよう要請の返事をした。また、テーマを更新したほうがいいかの追加質問も送った。
2日後の10月14日に時間をとってテーマを更新することにした。それが以下の記事である。
Tenazというテーマが廃止され、同じデザインでTenkuというものができていた。WordPress.comの記事によると、2023年8月の新しいテーマとしてリリースされている。だから、古いものから新しいものに変更した。ただ、状況に変化はなかった。更新しても、消えた脚注が復活することはなかった。
自分で調べてみることに
最後にサポートに連絡してから9日間待ったけど返事はなかった。これはもう、自分で調べてみるしかないと思って、記事の詳細を見てみることにした。
コードエディターで中身を覗いてみると、本文の脚注リンク部分(数字が出てくるところ)はsupタグの中に脚注へのリンクがaタグで書かれている。そして、脚注部分には<!-- wp:footnotes /-->
とだけ書かれている。つまり、脚注の本文はコード内には保存されていないことがわかる。
脚注がコード内に保存されていないとすれば、どこに保存されているのだろうか。ユーザーからアクセスできないデータベースにあるのか、あるいは隠しフィールドがあるのか。
そういえば、WordPressにはカスタムフィールドという記事ごとに任意の項目を設定、保存しておくことができる機能がある。記事のカスタムフィールドを見てみると、「footnotes」という名前のフィールドがあることがあった。
「footnotes」フィールドの値はJSON形式の配列で脚注のaタグに設定されているid属性の値が「id」という名前で、脚注の内容が「content 」という名前で指定されていることがわかった。この「content 」部分が空白だったから、そこに脚注の本文を書いてあげたら見事に脚注が表示された。
脚注の内容はカスタムフィールドに保存されているようだ。そして、カスタムフィールドの中の「content」が空白の時点で消えた脚注は戻ってこないことがわかった。
前の脚注を使った記事を更新して正しく表示されるようにして、なんとか脚注問題は一旦は解消した。
おわりに
記事の脚注はちゃんと表示されるようになったけど、今後同じ事象が起きることを考えると、脚注を追加するときは、その内容をメモアプリなどに保存しておいて、消えても復活できるようにしておくことが大切だろう。
記事を保存したときに脚注が消えるバグが早く解消されることを祈りたい。あと、WordPress.comのサポートはもうちょっとがんばろうか。