紙の本から電子書籍に移行してから書籍へのアクセスが増えた。手軽さと電子書籍リーダーの堅牢さで、いつでも何冊でも書籍を持ち歩くことができて、風呂の中でも読書をすることができるようになったためだ。
電子書籍を始めたのが2014年だから、ちょうど10年ぐらい経つ。いまでは紙の本はほとんど買っていない。電子書籍に移行してよかったと思っている。電子書籍歴10年目として、これから電子書籍を始めたい人に、電子書籍に移行して大丈夫なのかどうかなど色々紹介したい。
最後に重要なことを書いているので、気になるなら最後まで読んでみることをおすすめしたい。
主要な電子書籍のサービス
電子書籍はいくつかのサービスがある。一番有名なのはAmazonのKindleだろう。いまでこそAmazonというとさまざまなものを買うことができるが、もともとはネットで本を販売するサービスだった。そのAmazonが展開する電子書籍サービスがKindleである。
次に有名なのが楽天Kobo。Appleデバイスに限るならApple Books。GoogleもGoogle Play Booksというサービスがある。他にも国内大小のサービスがある。漫画に特化したものもあったりする。
さまざまな電子書籍のサービスがあるが、一番おすすめなのは最大手のAmazon Kindleである。なぜ最大手のKindleがいいのか。それは書籍の数が圧倒的に多いというのもひとつの理由だけど、重要なのは別のところにある。それは最大手なら潰れにくいということだ。
電子書籍はそれを提供するサービスが継続しているのが前提となっている。だから、サービスが終了したり会社が倒産してしまうと読めなくなってしまう。紙の本は買えば手元に残るけど、電子書籍は書籍を読む権利を購入する形なので、サービスが終了してしまうと手元には残らない。むろん、サービスを退会するとそれまで買った書籍にはアクセスできなくなる。
書籍を買っても手元に残らないのは、紙の本と比較して唯一にして最大の電子書籍のデメリットだと思う。だから、電子書籍のサービスを選ぶときは、そのサービスが将来にわたって続いていることが大切だし、大手ならそう簡単に潰れたり、サービスが終了したりすることはない。
たとえば、いまや世界中に浸透しているAmazonが潰れたら、それこそリーマンショック以上の衝撃が走るだろう。絶対にないとは言えないけど、可能性としてもっとも低いサービスであるとも言える。
電子書籍を始めるために必要なもの
スマホがあればいますぐにでも電子書籍を始めることができる。アプリストアを開いて使いたいサービスの電子書籍アプリをダウンロードするだけである。タブレットを持っている人はそちらのほうが画面が大きくて見やすいのでおすすめだ。
あらかじめサービスにアクセスするためのアカウントは作っておく必要はあるが、たとえばAmazonならよくネットで買い物をしている人ならもうすでにアカウントを持っているだろう。
電子書籍というと専用の端末が必要なのではないかというイメージがあるかもしれないけど、そんなことはない。普通にアプリで始めることができるのだ。
もちろん、専用の端末を買ってもいい。専用の端末は電子インクによって画面が表示されるので紙と同じで目が疲れにくい。スマホやパソコンの画面ばかり見ていると目が疲れてくるかもしれないけど、電子インクならそれがないのがメリットだ。読書感を紙に近づけたいなら専用端末がおすすめだ。
ただ、初めから端末を買ってしまうのは不安だろうから、まずはスマホアプリから始めてみる。よさそうなら端末の購入を考えてみるという順番でいいと思う。
最初の電子書籍を選ぼう
自分の好きなジャンルを選ぶのが一番である。人気の作品は話題作から選んでもいい。まずはお試しでコストをかけたくないなら無料の本があるので、その中から気になるものを選んでみて電子書籍の読み心地を試すのもありだろう。
ぼくのおすすめのリンクをいくつか挙げておきたい。
Amazon.co.jp: 桶川ストーカー殺人事件―遺言―(新潮文庫) eBook : 清水潔: Kindleストア
Amazon.co.jp: ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー 電子書籍: リーアンダー ケイニ―, 関 美和, 林 信行(序文): Kindleストア
Amazon.co.jp: テムズとともに――英国の二年間 eBook : 徳仁親王: 本
電子書籍の利点
電子書籍のメリットはやっぱり多くの本をいつでもどこでも読むことができることだろう。スマホやタブレット、電子書籍リーダーがあれば、その中に何冊でも本を常備しておくことができる。積読も何百冊単位で可能だ。複数のデバイスでしおりやメモを同期できるので、複数のデバイスで読むこともできる。Kindleなら何パーセントまで読んだか、既読かの表示があるので、どの本を読んでどの本を読んでないかもわかりやすい。
防水モデルの電子書籍端末ならお風呂に入りながら読むことだって可能だ。一応、充電端子が剥き出しの場合はジップロックに入れるのをおすすめしたいが、紙の本ならお風呂で読んだらもうぐしゃぐしゃになるはずだ。湯船に浸かりながらの読書はいいぞ。
あと、読書家あるあるで同じ本を気付かずに買ってしまうというのがあると思う。買う本を電子書籍にすれば、そしてAmazonに一元化すれば、買った本のページに行ったら何月何日に購入済みというのが表示される。だから、「ああ、この本いいかも」と思って買って読んでみて、「あれ? どこかで読んだことがあるな」と思って本棚を探したらすでにあった、なんてことがなくなる。
また、電子書籍は紙の本と比べて安く買うことができる。紙の本は再販制度によって定価が守られているが、電子書籍ならセールをやっているときに買えば安く書籍を手に入れることができる。Amazonでお気に入りリストに登録しておけば、登録時から何パーセント値下げされたという表示も出るので、安くなってから購入するのも手だ。半額ぐらいになることもあるので、たくさん読書をしたい人にとってはバカにできない金額となる。
最後に重要なことだけど、電子書籍のほうがアクセシビリティにおいて優れている。小さい字が見えずらいとか、そういう人ならぜひ電子書籍に移行してもらいたい。電子書籍ならフォントの種類も大きさも思い通りなので、自分が読みやすいフォントにして、読みやすい大きさに変更できる。紙の本のように字が小さいからといって虫眼鏡を使ったり、読むのを諦めたりしなくてもいいのだ。
電子書籍の懸念
電子書籍の懸念点の最大のものは、書籍自体が自分のものにならないということ。サービスが続いているあいだはいいけど、サービスが終了すると自分が購入した電子書籍でもアクセスできなくなってしまう。だから、潰れにくいサービスを選んだほうがいいのだ。
ふたつ目の懸念点としては、目の疲れが紙よりも出てくるというもの。この場合は対策として電子インクに対応している専用の電子書籍端末を使うといい。
電子書籍端末のバッテリーに関する心配は気にしなくてもいいぐらい長持ちする。電子インクという技術がそもそもバッテリーを使わない。スマホやタブレットなら常にバックライトが付いている状態で画面を表示させているが、電子インクの場合は文字を表示するときだけ電力を使う仕組みだから、1回充電すると1週間ぐらいは大丈夫だ。
紙の質感がないとダメな人はしかたがない。紙の本を読んでくれ。でも、もし気になるなら一度だけでも試してみてもらいたい。
おわりに
電子書籍はスマホやタブレットで簡単に始めることができるし、目に優しい電子インクの専用端末を買ったとしても、書籍の割引があるので元を取るのは簡単だ。いつでもどこでも本を読めるメリットは大きいので、もしまだなら一度は試してみてはどうだろうか。
そして、ここからが重要なんだけど、電子インクの専用端末を買おうと思ったあなたに待ったをかけるようで申し訳ないけど、実はもう少しだけ待ったほうがいいかもしれない。
現在のKindleのラインナップ「Kindle (キンドル) 電子書籍リーダー | Amazon」を見ると、以前あったエントリーモデルの「Kindle」とハイエンドモデルの「Kindle Oasis」がなくなっている。これは2025年にカラーE Inkを搭載したモデルの登場が噂されていることに関係する可能性がある1。だから、もう少しだけ専用端末を買うのは待ったほうがいいと思う。
それまではスマホやタブレットなどで楽しむか、パソコンがあるならAmazonのサイトから読むこともできるので、そちらで楽しむのがいいかもしれない。
プレゼン風に作った動画。





