AWSにセルフホスティングでWordPressを運営していたけど、WordPress.comのビジネスプランに移行したことは、以前の記事で伝えた。
ブログをAWSセルフホストからWordPress.comビジネスプランに移行
今回は、WordPress.comビジネスプランでどれだけコストダウンすることができたかを伝えよう。
まず、AWS上ではこすぶろの構成だけでEC2、RDS、ALB、S3、Route 53、CloudWatchを使っていて、これにData Transferの料金がかかってくる。一番コストがかかっていたのがEC2でその次がRDSだ。ソフトウェアの料金を節約するため、WordPress用に設定されたサードパーティーによるAMIは使わず、自分でCentOS上に一からセットアップしていった。だから、AMIによるソフトウェアの使用料はかかっていない。
セットアップはウェブサーバーであるnginxをインストールしたり、PHPやPHP-FPMとその周辺ツールのインストール、MariaDBのインストール、WordPressのインストール、ログローテーションの設定などやることが盛りだくさんなので素人はおすすめしない。
AWS上のコストは以下の通り。
移行前(2019年6月) | 134.76ドル |
移行後 | 12.83ドル |
これにWordPress.comビジネスプランの月額料金2,900円が加わる。12.83ドルは1ドル106.53円換算(2019年9月5日記事記載時点)で、1,366.75円なので、だいたい、いまのこすぶろのコストは4,267円。
AWS時代は109.951円換算で14,816円かかっていたので、WordPress.comに移行して10,549円のコストダウンに成功している。
移行後のAWSの料金は、純粋にこすぶろ以外の、前に運営していたWordPressを静的ファイルにしてS3に格納し、CloudFrontで配信している分だ(いわゆる永代供養モデル)。
AWSはすべてを自分でコントロールできる代わりに、こだわればこだわるほどコストがかかるし、管理も自分で行わなくてはいけないので、手間もかかる。これが企業なら人件費という形で表れてくる(運営をアウトソーシングするという選択もあるけど)。
EC2のみで運営するという方法もあるけど、やはりアクセスが増えたときのための拡張性は確保しておきたいし、冗長化もしておきたい。そうやってこだわっていくうちに使うサービスが増えて料金が加算されていく。
WordPress.comならインフラ面の管理はまったく気にしなくてもよくなる。記事を書く、つまりコンテンツ作成に集中することができる。~砲が来て急にアクセスが増えてもWordPress.comがすべてやってくれる。ソフトウェアのバージョンアップやセキュリティパッチの適用も気にする必要がなくなる。ファイル容量も無制限。それが月額2,900円で手に入るのだから安い。
ブロガーに人気のレンタルサーバーを借りて簡単WordPressインストールでセットアップするという方法もあるけど、WordPress.comビジネスプランより安い代わりに、ファイルの容量制限はあるし、結局、サーバーやWordPressの管理は自分でやらなくてはいけない。バージョンアップ、パッチインストール、トラブルシューティングなど、悩むことは多くなる。
WordPressのセットアップや設定に関する悩みをブログ運営法としてコンテンツ化するつもりならかまわないけど、趣味や自分が好きなものがあって、それをコンテンツにしたい場合、サーバーやブログシステム自体のセットアップや設定は、コンテンツ作成以外の余計な作業だ。
本来のやりたいことに集中したいならWordPress.comがおすすめ。前の記事にも書いたけど、WordPressのプロフェッショナルが運営して、いざというときサポートしてくれる。つまりそんなスタッフが常駐してくれていると考えてもいい。月額2,900円でだ。
AWS上で自分でインスタンスを作って、そのうえでWordPressをセットアップして動かしているなら、月額料金と面倒な管理から解放されるということで、WordPress.comビジネスプランに移行したくなるはずだ。だって、安くで便利になるのだから。