Mac、iPhone、iPadで使えるメモアプリbearがバージョンアップして2.0となった。メジャーバージョンアップするにあたってPro版の値上げが予告されていた。
前のバージョンとの価格差は次のようになっている。
バージョン | 月額 | 年額 |
---|---|---|
1.x | 150円 | 1,500円 |
2.0 | 400円 | 4,500円 |
公式サイトのドル換算の案内では、月額が$1.49から$2.99に、年額が$14.99から$29.99に。価格はバージョンアップ前にProのサブスクリプションを購入していた場合は、前の価格が維持される。新しいバージョンからProになる場合は新しい価格が適用される。
バージョンアップによりかなりの新機能が追加されている。昨日の説明に関しては公式サイトのブログに説明をゆずるが、個人的に嬉しいと思ったアップデートを挙げていこうと思う。
テーブルに対応

まずテーブルに対応したことだ。この記事を書くときにもテーブルを活用している。
このようにテーブルに対応しているので、物事を分かり安く整理したいときにも便利になった。
脚注がつけられるようになった
脚注がつけられるようになったので、ちょっとした参考情報などを文中の中でカッコ書きで書かなくても、脚注で文末に追加できるようになったが嬉しい。
Markdownが非表示になった
Markdownは文章を書くときに手軽に書式を指定できるので重宝している。bearを使い始めたのもMarkdownに対応していて価格が安く、UIがおしゃれだったからだ。
Markdownは便利だけど、読むときにマークが書いてあると引っ掛かりがあるが、新しいバージョンからは、Markdownでマークした部分を選択するとマークが表示され、それ以外は非表示となって書式が適用された文章だけの表示となった。
例えば、アスタリスク「*」で囲んだ部分はボールドになるが、前のバージョンではアスタリスクが表示されたままで囲んだ部分がボールドの書式になっていたが、新しいバージョンではアスタリスクは選択されるまで表示されなくなった。
これによって文章を読み返すときに完成形をそのまま見ることができるようになった。
OCR検索
画像の中のテキストを検索することができるようになった。
メモアプリにおいて、メモを検索できることは何よりも重要なことだ。メモを残しても手軽に探せなければ意味がない。
ただ、画像の中のテキストを検索となると難しい。画像の中の文字はテキストとしての情報ではなく、画像情報なので、それをテキストとして認識させるためのOCRという処理が必要なのだ。OCR処理を経て画像の中の文字にテキストとしての情報を付与できる。
新しいバージョンではOCR検索に対応した。画像の中の文字もテキストとして検索できるようになったのだ。
おわりに: 前からできたけど知らなかったウェブクリップ
バージョンアップに伴っていろいろな機能を見直していて気がついたことだけど、ウェブクリップ機能があった。これは前のバージョンからできたことだけど、個人的に知らなかったので、他にも知らない人もいるかもしれないと思って共有したい。

iPadやiPhoneでは、見ているウェブサイトの共有ボタンで「Webページのコンテンツ」をクリックする。Macでは、Safariの設定で拡張機能を有効にして、ツールバーのアイコンをクリックする。
キャプチャーすればウェブサイトの内容を取り込んでくれるし、画像もリンクではなく取り込んでくれるので、そのページがなくなったとしても、いつでも見ることができる。強化された検索との相性も抜群である。