Tap FormsからNotionへの移行を決意

  • 2021年3月11日
  • アプリ
Tap FormsからNotionへ移行

ちょっとしたデータを保存するために使ってきたTap FormsからNotionに移行することにした。

Tap Formsはいわゆるカード型データベースアプリである。以前FileMakerから出ていたBentoを使っていたけど、2013年9月30日のサービス終了を受けて移行してきた。Bentoよりも高機能で、どのデバイスでも同じように使えた。Macでしか使えない機能、iOSでしか使えない機能、というのがなく、どのデバイスでも同じ機能にアクセスできたのがよかった。

ただ、不具合が多くて困ることもたびたびあり、使っていると疲れてくることがある。リレーション機能で親子のフォームで、親から子へアクセスして編集しているときに、バックグラウンドで同期が走ると、編集中の画面が強制的に閉じられて親のレコードに戻される不具合がたびたび起きる。かなりイライラする不具合のひとつだ。

iPhoneやMacなど、各デバイスで同期できるのはいいけど、同期のたびに件数がずれていって、デバイスごとにデータの差ができてしまう不具合もある。

そして、致命的なのが日本語の検索が壊滅的であること。2文字までの検索なら、取りこぼしながらもできるが(取りこぼしてるけどね)、3文字以上は機能しない。項目別に条件を設定して絞り込めるフィルター機能はかろうじて動くので、検索のときはそちらで代用しているけど、データの各項目を横断的に検索できないのは、この手のデータベースとしては機能していないのと同じではないかと。

ただ、なかなか使い勝手のいいカード型データベースのアプリがなかなか見つからなかったので、しかたがなく使っていた状態であった。

そんなときに見つけたのがNotionである。企業で使われるkintoneのように好きに項目を設定して、一覧画面と詳細画面がついてくる。そして、それが個人でも使える。

ぼくが使おうと思ったのはNotionのTableという機能だけど、Board(いわゆるカンバン)やList、カレンダー表示やギャラリー表示、Timeline(いわゆるガントチャート)も使え、しかも普通にテキストを入力できるMarkdownエディター(WordPressのブロックエディタ―みたいな感じ)としても使うことができるという汎用性の高さを持っている。

とりあえずNotionにしておけば大抵のことができそうな懐の深いサービスだ。

Notionはちゃんと検索できる

Notionは検索がちゃんとできるのがいい。しかも速い!

Tap Formsでは検索自体はあったけど、日本語での検索はまったく機能していない状態であった。検索キーワード2文字までで、取りこぼしがありつつ検索してくれるが、3文字以上入れると機能してくれない。

しかたがないので、ちょっとした検索のためだけにフィルターを作成して、検索したい項目を設定してから検索キーワードを設定する。全項目から検索はしてくれない。ちょっとした検索のたびにフィルター作成をしてかなり面倒であった。

ちゃんと普通に検索ができることって、こんなに幸せだったんだなと感じた。

リレーション時の入力のしやすさ

リレーションテーブルの入力のしやすさはTap Formsが上だ。Notionではテーブルにリレーションを作ることができるけど、親レコードと子レコードの行き来がスムーズでない。

ただし、Mac版のTap Formsでは、子レコード入力中に同期が走ると、入力が途中で強制中断して親レコードに戻されるという不具合があったので、そう考えるとNotionにはバグがない分、気分よく入力することができる。

iPadでブロック内の改行ができない

パソコンで使っているとき、ブロック内で改行したい場合はShift + Enterをすればいい。だけど、iPadだとそれで改行できない。検索してみるとできると書いてある記事が多く見つかるけど、実際にはできなかった。

おそらく、不具合か何かだと思われるので、この部分は早めに解消してほしいものである。

無料版でも十分に使える

個人利用において、無料のPersonal版で十分に使うことができる。以前は作成できるページやブロックの数に制限があったらしいのだけど、いまでは「Unlimited」なので、制限なしにデータを追加することができる。

個人の趣味においてデータの整理をしたい分にはPersonal版でいい。ファイルをたくさんアップロードしたい人やバージョン管理が必要なら月額4ドルのPersonal Pro版があるけど、それでも年額48ドルなので、十分に許容範囲だ。

おわりに

まだまだ使い始めたばかりで、Tap Formsのデータもすべて移行できているわけではないので、これからどんどん活用法を見つけていけたらと思っている。

ただ、いまはデータがちゃんと検索できてすぐに結果が返ってくるという当たり前の幸せをかみしめている状態かな。