久しぶりにWindowsの話題なんだけど、プログラマーやシステム部門に人気のEmEditorで値上げと永久ライセンスの販売が終了することがアナウンスされた。

永久ライセンス販売終了日: 2024年8月28日
永久ライセンス価格改定日: 2023年8月30日
価格(税別): 36,400円 → 53,200円

年間サブスクリプション2年目以降の価格: 初年度の50% → 75%

なお、年間サブスクリプションの初年度の価格は税別で5,600円となっている1

ライセンスの価格改定と、永久ライセンスの販売終了について – EmEditor (テキストエディタ)

永久ライセンス販売終了まで1年間あるので、もしEmEditorを今後も使いたいと思っているのであれば、いまのうちに永久ライセンスを買っておいたほうがいいだろう。今年に8月30日にかなりの値上げになるので、買うなら8月中に決断したほうがいい。

EmEditorのサイトの記事にもある通り、通常の永久ライセンスはバージョンごとのライセンスだけど、EmEditorの永久ライセンスは将来のアップデートを無制限に受ける権利が含まれているので、かなりお得なライセンス体系となっている。それをいま一度見直すということなのだろう。

ソフトウェア開発はアップデートなどの保守やサポート業務があるので販売して終わりではなく、継続してコストがかかるものである。だから、多くのメーカーがサブスクリプションを採用して、継続して利益を上げられるようにしているのだ。

ぼくはEmEditorをバージョン3のシェアウェア時代から愛用していて、Professional版が出たときはもちろんアップグレードした。その後、仕事で2台のパソコンで使うので追加で永久ライセンスを購入。

秀丸のように変なクセがなくてWindowsのデザインガイドラインに従ったUIが使いやすくて、メモ帳より高機能であることが気に入って使い始めた。確か、一番最初に買ったシェアウェアだったと思う。

プログラムのファイルを開いたときのシンタックスハイライトは昔からあったし、矩形選択など、いまではテキストエディターで当たり前とされる機能が昔はなかなかなかったけど、EmEditorにはついていた。

Professionalになってからマクロもついてきたし、タブ機能があったり、CSVやタブ区切りのファイルも扱える。全角半角変換や大文字小文字変換も何のその。

そして、何よりEmEditorの一番の売りである巨大ファイルを高速で開けること。システム部門なんかは巨大なログファイルを開くときに重宝しているはずだ。巨大ファイルを扱うためにEmEditorじゃないとダメという人も多いと思う。たぶん、単一プロセスマルチスレッドで16TBまでの巨大ファイルを取り扱えるのは唯一無二じゃないかな。

おわりに

昔のメールを漁っていたら2003年12月にバージョン3からProfessionalへのアップグレードを購入した記録が出てきた。900円と消費税45円で945円。バージョン3は確か秀丸と同じぐらいの4,000円だったと思うので、初期のユーザーは5,000円ぐらいの投資でEmEditorを使うことができている。

長年アップデートを継続していて、機能もどんどん増えていっている中でこれだけで済んでいるのは本当に感謝しかない。これからもいいソフトウェア開発を継続してもらいたいものだ。

  1. https://jp.emeditor.com/#purchase ↩︎

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