Windows 11がリリースされてまもない。アップグレードの要件は厳しく、仮想マシンでも物理マシンと同じ要件が適用されるため、Parallels DesktopでWindows 10を運用している場合でも、仮想TPMチップを追加する必要がある。

追加の作業自体はそれほど難しくない。Windowsがシャットダウンしているときに、「構成」の「ハードウェア」から「+」ボタンで追加できる。

ただし、上記方法で「+」ボタンを押しても「TPMチップ」が表示されない場合がある。その際の対処法を紹介したい。

Parallels Desktopのナレッジベースによると、TPMチップが追加できない原因としてParallels Desktopのバージョンが古いか、BIOSモードが「レガシ」となっているかということだ。

Parallels Desktopはバージョン17であれば、ちゃんと対応しているが、それ以下の例えばバージョン16の場合はApple M1チップで対応していなかったり、Pro EditonかBusiness Editonでしか対応していなかったりする。バージョンは最新にしておいたほうがいいだろう。

ぼくの場合、BIOSモードが「レガシ」となっていたことが原因だ。TPMチップを追加するにはUEFIにする必要がある。つまり、新しい仮想マシンを作り直すということだ。

Windows BIOS Mode UEFI
Windowsメニュー内の「Windows 管理ツール」にある「システム情報」からBISOモードを確認することができる。ここがUEFIになっていなかったら対処が必要だ。

移行する方法はあるのかもしれないけど、WindowsにはCeVIO AIぐらいしか入れていなかったので、移行方法を調べて作業するよりも、新しく作り直したほうが早いという判断でWindows 10を新規インストールすることにした。

最新バージョンのParallels Desktopで普通にWindows 10をダウンロードしてセットアップすると、上記画像のようにBIOSモードがUEFIとなる。この状態が確認できたら、Parallels Desktopで仮想マシンの構成からハードウェアでTPMチップが追加可能だ。

Parallels Desktop TPMチップ

これで、Windows 11を入れるためのひとつの用件になっているTPMチップのサポートをクリアできる。

ちなみに、まだWindows 11はインストールしていない。

参考: Use virtual Trusted Platform Module (TPM) in Parallels Desktop

関連投稿

Trending

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。