2019年9月9日(月曜日)、千葉県を襲った台風15号の影響により、県全域で大規模な停電が発生。君津市にある高圧線鉄塔が2基倒れ、復旧には時間がかかる状態。電車も台風前日からアナウンスのあった計画運休に加え、台風被害により朝から機能していない。
停電復旧までの3日間、電気だけでなく水道も止まる。マンションに住んでいると、水をポンプでくみ上げるため、水道を使うにも電気が必要になるためだ。
停電により3日間、電気と水がない生活を経験し、あってよかったもの、あればよかったなと思ったことをあげていこう。
衛生面
ウェットティッシュは買いだめ
普段からウェットティッシュを使っている。切らしたくないため、ある一定以上の買いだめをして、家に備蓄してある。
これが水が使えなくなったときに役立った。汚れた手を拭いたり、体を拭いたりして衛生を保てる。
普段使わなくても、一定数持っておくといざというときに便利だ。
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タンクレストイレは停電時に不便
水道が止まるとトイレで水を流すことができない。衛生を保つためには風呂の水などを使って流すのだけど、タンクがあるトイレの場合、タンクに水を入れればレバーをひねって流せる。
タンクレスの場合はそのまま便器に水を注ぐ方法でしか流せないので、うまく流れないと思う。幸い、うちはタンク付きだけど、実際にタンクに水を入れる方法に気づく前、直接便器に流してみたけど、うまく流れなかった。
リフォームでトイレを改装するときはよくよく考えたほうがいいかもしれない。
風呂に水を張っておく
シャワーしか習慣がなくても、風呂に水をためておくと、いざというときに使える。風呂に入る習慣があれば、それでいい。
風呂の水は飲めるものではないけど、トイレで流す水として使える。
デオドラントスプレーはあるとうれしい
夏の時期に停電になると、熱中症も注意しなくてはいけないけど、それよりも汗をかいて気持ち悪くなる。
水も出ない状況になると、体を洗うこともなかなかできない。そんな状況で気休めにでも、デオドラントスプレーがあれば、気分がいい。
たとえちょっとの間だけの気分でも、体がベタベタな状態から瞬間的に解放されると、気持ちが落ち込まなくてすむ。
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電源面
パソコンからスマホに電源供給
パソコンはモバイルバッテリーになる。パソコンが十分に充電されていれば、スマートフォンのバッテリーをそこから取ろう。
パソコンはネットが使えなければ情報収集端末としては機能しない。停電時、直接携帯電話会社の基地局と通信するスマートフォンのほうが情報収集端末として使える。
停電になったら、パソコンはスマートフォン用バッテリーとして、充電が終わったらシャットダウンしてしまおう。
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乾電池は備蓄しておく
充電池主義でも乾電池はあるていど備蓄しておくといい。とっさのときに引っ張り出した懐中電灯は、だいたい電池切れだ。
それに停電が長引けば、非常用の明かりは使い続ける。そのためにも、乾電池はあるていど備蓄しておくと、停電時に慌てなくていい。
ちなみに、停電が発生してから買いに走っても、コンビニはほとんど売り切れ状態になっているだろう。
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スマホは基本機内モード
停電時、情報収集や緊急連絡用にスマートフォンのバッテリーはできるだけ維持したい。そのため、基本的に機内モードにしておこう。機内モードにしておけば、バッテリーをかなり節約できる。
機内モードにしておけば余計な連絡も防ぐことができる。大規模停電中で、緊急連絡用にバッテリーを少しでも温存したいときにかかってきた電話が、「あー、繋がったー。だいじょうぶ〜? 心配したのよ〜」なんて内容だったら、思わずスマホを床に叩きつけたくなろうだろう。
LEDランタン、懐中電灯は買っておく
停電時のためにLEDランタン、LED懐中電灯は買ったおこう。真っ暗だと何もできなくなる。
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ぼくは上のリンクの無印良品の懐中電灯があってかなり助かった。小型ではあるが、部屋を十分に照らしてくれる。懐中電灯になるし、下に向けておけば間接照明になる。普段から間接照明として使ってもいい。
非常時にも役立つライト|照明を選ぼう|MUJI Life-家具インテリアを取り扱う無印良品
情報収集
乾電池式ラジオがあると便利
広域停電が長時間続くとスマートフォンの通信が繋がりづらくなる。電波感度の表示は3本、4本立っているのに、実際に情報収集しようとインターネットにアクセスしたり、メールを受信しようとしたりすると、20回に1回の割合でしか成功しなかった。
電波も繋がりづらくなると、情報収集の手段がラジオぐらいしかなくなる。乾電池で動くラジオであれば、災害や停電時の復旧情報、救助に関する情報を得ることができる。また、娯楽装置としても使える。
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公衆電話用に10円があるといい
停電時、電話がなかなか繋がらなくなる。家の電話も、光電話の場合は電話線から電源は取れなくなるし、高機能電話を使っている場合も別に電源が必要になる。
こういうときにどうしても連絡を取りたい場合、公衆電話に頼ることになる。公衆電話用に10円が何枚かあるといい。
キャリア分散は有効な手段かも
ぼくはiPhoneもiPadもIIJmioのタイプDを使っている。docomoの回線を使うプランなのだけど、大規模停電のさなかでなかなか繋がらない状況を体験すると、キャリアを分けるのもありかなと思えるようになった。
例えば、ソフトバンク回線を使ったMVNOを利用するなら、docomoが繋がらなくてもソフトバンクを使えばいいし、その逆もまた然り。
災害時に可能性を広げるという意味では、持っている端末のキャリアをまとめるのではなく、分散させるのもひとつの手である。
食料面
現金は持っておく
停電時に電子マネーは使えなくなる。何かを買う時のために、現金はいくらか持っておくべきだ。ただ、店側もPOSが動かないと何もできない場合は閉店せざるを得ないだろう。
駅施設は通電していることが多い
駅にもよるかもしれないけど、JRは自家発電である程度の電力を賄っているので、駅は電気がついていることが多い。駅構内のKIOSK、NewDaysもふつうに営業していたりする。
ただし、ほとんど売り切れ状態になっているため、結局はちょっとだけ冷房で涼む程度を店で過ごして、何も買わずに出てくることになると思う。運がよければ何か買えるかも。
水を一定以上備蓄する習慣
今回の停電で、水が部屋にあったのは非常に助かった。ちょうど水を注文した直後だったので、いろはす20本、ペリエ5本が部屋にあった。
停電して水が出なくなることもそうだけど、飲み水の確保も難しくなる。コンビニの棚はガランとしてしまい、買いたくても買えない状況に陥る。そのためにも、水を一定以上は常備しておきたい。
あと、そんなにガブガブ飲まなくても平気。あまり飲みすぎるとトイレが近くなり、トイレを流すためにまた風呂などの水を消費することになるので、定期的に必要なだけ飲むようにしたい。
カロリーメイトはあるといい
これもたまたま家の棚の奥に8箱ほどあったのだけど、まともな食事にありつけないときに、このカロリーメイトでしのぐことができた。
手軽に食べることができて持ちがいい。意外に侮れない。ひとりあたり10箱ぐらいは常備しておいていいと思う。
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娯楽
電子書籍端末は充電しておいて損はない
停電時、特に夜は真っ暗な中、動こうにも動けず、暗い中で汗だくになりながら過ごすのは、精神的につらくなる。気力をかなり削られる。いるだけでみじめになってくるのだ。
電子書籍端末があれば、それを充電しておこう。優先度はスマホの次でいいと思う。電子書籍端末は、電子インキが採用されているので、目に優しく、電力もあまり消費しないので長時間使える。一度充電すれば、電力が回復するまでは再充電する必要はないと思う。
あらかじめダウンロードしておく必要はあるけど、端末内の本を読んでいれば気も紛れる。紙の本は明かりが必要だけど、電子書籍はバックライトもある。あまり明るくする必要はないので、絞り気味で使えば何日も読書を楽しむことができる。
なお、Kindleを買うなら、絶対に「広告なし」がおすすめだ。「広告つき」にしても2,000円ほどしか安くならない。毎回、起動時に広告が表示される煩わしさを考えるなら「広告つき」はありえない。ストレスになることは間違いないので、確実に「広告なし」を選ぼう。
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おわりに
電気がない生活、電気がないことにより水も出なくなる生活を体験したけど、こんなにつらいものだとは思わなかった。3日間、暑い中で冷房が使えないことで、暑さだけでなく汗による体の不快感。電気がついて、3日ぶりにシャワーを浴びたことは、今年いちばんの幸せだったことになると思う。
人って、暑くなって体がベトついてくると何もやる気が起きなくなるんだなって感じた。清潔であることは、人が人として社会生活を送る上で大切なことなんだと。