カメラ遍歴と言い訳
ほくが人生はじめて買ったカメラはSONYのCyber-shot DSC-F55Kであった。1999年の世紀末に手にしたカメラでいろいろなものを撮影した。この頃の被写体はまだ人が多かった。出張が多かったから旅先にも持っていった。空港で撮った飛行機や当時のスーパーシートで出された料理の写真、自撮り写真など、いまのスマホのカメラのような撮り方をしていた。友達との旅行に持っていって撮影して、旅行から帰ってきて友達に小冊子、いまでいうところZINEみたいなのを作って渡したりもしていた。この頃から体験を共有したりするのが好きだったんだなと思う。
2台目がCanonのEOS-Kiss Digital。はじめての一眼レフカメラだった。当時、職場仲間のカメラ好きに影響されたのが大きい。景色を撮る楽しさを知った。どうなればボケやすいのか、どういった構図がいいのかなど、カメラについていろいろと学んだのはこの機種からである。
3台目はNIKON D5200。旅先で三脚を持っていったのに肝心のカメラを忘れるという大失態。旅先のヨドバシカメラで急遽買った機種だった。長崎の夜景を見たり軍艦島に上陸する旅だったので、カメラを持っていかないという選択肢はなかった。このとき、キヤノンで偽装請負問題が出てきていてあまり好きじゃなくなっていたのでNikonにした。旅行のたびにカメラを担いで旅先の風景をおさめた。
4台目はもっと気軽にカメラを持ち歩きたいと思って買ったコンパクトデジカメのNikon 1J4。街のスナップをたくさん撮った。
5台目はアニメたまゆらに影響を受けてフルサイズセンサーのデジカメが欲しくなって買ったNikon D750。主人公が父の形見であるRollei 35 Sが壊れたタイミングで父の友人からプレゼントされたのはNikon D610というフルサイズのデジタル一眼レフカメラだけど、ヨドバシ.comでは販売終了になっていたので、ひとつ上のモデルであるD750を買ったのだ。写真を作品として撮ることを少しだけ意識しだした。
その後、一時期ニュースから流れてくるニコンのネガティブな話題から将来性とか今後もカメラ事業を継続していくのかとか色々不安になって、ニコンというメーカー自体から離れようと思ってすべてのカメラを手放した。
しばらくはiPhoneでの撮影を続けた。手軽にいつでも取り出せて撮影できる最高のカメラだった。いい写真ときれいな写真は違う。フルサイズセンサーのNikon D750を使っていたときも、その日のベストショットはiPhoneで撮った一枚なんてことはザラにあった。だけど、やっぱり撮りたくても撮れないシーンというのは出てくる。ちゃんとしたカメラがあれば、ああいうふうに撮れただろうなと空想することも多々あった。
時代は動画になっていき、ぼくも写真も動画も撮ることが多くなった。iPhoneで動画を撮影しているとバッテリーが想像以上に減りが早い。するとiPhone以外に撮影に使える機器が欲しいなと思うようになってきた。本来のスマートフォンとしての役割もあるので撮影だけでバッテリーがなくなるというのは避けたかった。GoProも持っているけど、ものを強調するときにズームを多用するので、ズームできるものが欲しかった。
だから、もし買うとしたら動画に強い機種でなくてはならない。ただ、4K60fpsというiPhoneで簡単に撮れる画質の形式であっても、デジカメになるとハイエンド機種の一部しか対応していないなど、意外に選択肢は少ない。ビデオカメラでは業務用にしかない。何気にiPhoneってすごいんだなと思う瞬間である。
そんなことを思いながら数年が経つ。今年に入ってGoPro MISSION 1 PRO ILSの情報が入ってきた。検討したけど、オートフォーカスがつかないらしくて、ぼくの使い方には合わなそうということがわかった。こういう情報に触れて、あらためて4K60fpsで撮影できる機種が出ていないか探してみたくなった。
そうして出てきたのがZV-E1という機種であった。数の少ない4K60fps対応のカメラで価格もプロ向けではなく個人向けで頑張れば手が届くというもので、見た瞬間にもう買うしかないと思っていた。それでも多少の自制心は働いて、レビューを見たりしたけど、結局はソニーストアでカゴに入れていた。
買ったばかりなのにレンズに汚れが
買ってすぐに撮影に出かけることにした。そのときにパッと思いついたのが江ノ島だったので、アクアラインバスを使って横浜に行き、そこから鎌倉、江ノ電に乗って江ノ島に向かって試し撮りをした。この日は雨が降ってきたので、途中で切り上げて、千葉に帰る前に横浜にあるキリンシティプラスでビールを飲んで帰宅。
帰ってきてMacBook Proに撮影した写真と動画を取り込んでみて愕然とした。写真では気にならないのだけど、動画を再生すると模様のようなものが2箇所あって、動画なのに動かない。つまり、買ったばかりのレンズに最初から汚れがついていたのだ。

もちろん、いままでいろんなカメラを触ってきた身である。わざわざレンズが汚れるような触り方はしない。というか、触ってできるような感じの汚れではない。最初、MacBook Proのディズプレイが汚れているのかなと拭いてしまったぐらいだ。汚れが消えないのでウィンドウを動かしてみたらついてくる。ああ、これは撮影したときにすでにカメラ側が汚れていたのかと気づいた。
ケイドライが家にあるので軽く拭いてみたけど、少しは落ちたけど完全には落ちきれない。こんな拭いて落ちないような汚れが買って初日の撮影でつくのか。そもそもこれって初期不良のレベルなのではないか。そう思ってすぐに修理申し込みをして秋葉原にあるソニーサービスステーションに持っていくことにした。
写真だと分かりづらいので動画を再生している画面のスクリーンショットを撮って、Pagesで写真と軽く状況を書いて文書化したものをプリントアウトして持っていった。
届いてから設定をこなして、翌日に撮影に出かけて、翌々日にサービスステーションへ。こうして買ってから3日目でカメラは手元からいなくなった。
修理を出してから1週間後にメールが届き、レンズに目立った汚れはないという回答。サービスステーションに持っていったときに文書を添付したのにも関わらず、まるで読んでないような書きっぷりだったので、再検証を依頼することに。
さらに1週間後、今度は資料も見てくれて動画での確認も行ったということだけど、回答内容は変わらず。とりあえず、返却してもらうことにした。というか、それ以外はどうしようもないと思った。
受けとって何か手はないかいろいろ探ってみたところ、ソニーストア銀座でクリーニングしてもらえそうなことを発見した。アルファなんとかサポートに入っていると利用できるらしく、カメラ購入時に一緒に入会を注文していたので持っていくことにした。
一応、状況を説明するための動画込みのプレゼン資料をKeynoteで作って、予約を入れて翌日に持っていった。
予約時間の15分前には到着して状況を説明。一度は預かって原因を調べたほうがいいかもという話になったけど、工場から問題なしと帰ってきたこととか、数日後に旅行が控えているのでこの場できれいになるならそのほうがいいことを伝えてクリーニングをしてもらうことにした。

あと、ついでに6月の誕生日のプレゼントをもらってクリーニングを待つことに。

待ち時間は現存する日本最古のカフェ、銀座のカフェーパウリスタでコーヒーフロートをいただく。いい時間になって取りにいくとクリーニングの前後をプリントアウトしたものを見せてくれた。やっぱり、清掃前は気になる部分が汚れているのがみてとれた。今回のクリーニングできれいになったので、一応、汚れ騒動は解決したかなというところ。ちなみに、Before, Afterの紙はくれなかった。
いろいろ聞いてみたところ、ソニーサービスステーションはソニーストア以外で買った人も持ち込むところで、ソニーストアで購入してαあんしんプログラムに入っているなら、ソニーストアに持ち込んだほうが早いとのこと。テクニカルの人もいるのですぐに見てもらえるし、予約をして行くほどではないけどちょっと相談したいということにも答えてくれるそうだ。
つまり、ぼくは今回のレンズの汚れ騒動で初めに入る入口を間違ったようだ。最初からソニーストアに持ってきていれば早々に解決していたのかもしれない。

ソニーストアをあとにしていままでの試し撮りのメモリーをフォーマットして改めてZV-E1で近くの歌舞伎座で写真を一枚。




