東尋坊探訪記

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東尋坊の看板

毎週火曜日に殺人事件が発生して、どこからともなく岩崎宏美の聖母たちのララバイが流れてくる場所といえば東尋坊。輝石安山岩の柱状節理という柱状の岩が立ち並ぶ場所である。

規則正しい岩石の割れ目のことを摂理というそうだ。それが柱状だから柱状節理。東尋坊クラスの柱状節理はめずらしいらしく、世界でも3箇所しかないとのことだ。朝鮮半島の金剛山、スカンジナビア半島にあるノルウェー西海岸、福井県の東尋坊の3箇所。

今回はこの東尋坊に向かう。

行きはグランクラスとグリーン

東尋坊が近い芦原温泉までえきねっとで買ったんだけど、早い時間で検索すると、行きのルートがかがやきで福井まで行って、はくたかで芦原温泉まで戻ってくるというルートになった。

ビューゴールドラウンジ

東京発8時11分発かがやき505号。今回はグランクラスを予約したので、本当は東京駅にあるビューゴールドラウンジが使えるはずなんだけど、この施設、なんと営業開始時間が8時なので、利用することなく新幹線ホームに向かうことになった。

かがやき505号グランクラス

かがやき505号は停車駅が少なく、上野、大宮を出ると長野、富山、金沢、福井、敦賀と主要駅にしか停車しない。車内に入ると座席の大きさから空間的な窮屈さを感じてしまうが、座ってしまえば広くて余裕のある空間が広がる。座席の配置は1列2列で、おひとり様に優しい仕様なのが嬉しい。

グランクラス座席

座席の座り心地はさすがで、リクライニングを思いっきり使い倒す。スリッパに履き替えて、座席のオットマン部分を迫り出すと、部屋にいるような感じになる。シートはトヨタ紡織製とのこと。

アテンダントがまず持ってきてくれるのがウェルカムセット。手提げ袋として提供され、中にはメニュー、あおもり林檎とナッツ、ミネラルウォーター、お手拭きが入っている。

グランクラスのメニュー

ウェルカムセットの配布が終えると食事の注文をとりにくる。グランクラスでは軽食が提供され、洋食か和食かを選ぶことができる。アルコールを含む飲み物はいつでも持ってきてもらえる。

グランクラスの食事と白ワイン

ぼくは和食と白ワインを選んだ。後ろのほうからちらほら聞こえてくる声によると、和食と白ワインの組み合わせの注文率が高い印象。

グランクラスの食事と白ワイン

メニューによると、左から鶏肉江戸甘味噌焼きこごみ、とまと真丈と絡博多寄せ、酢くらげと印元とくず茄子、南瓜さらだと赤魚西京焼き。「監修 野崎洋光」と書いてある。

おいしい料理を食べながらワインをいただきながら移動できるのは、なんとも贅沢な体験である。

あとグランクラスは車内の揺れや音も違って、福井からはくたかで戻るときはグリーン車にしたんだけど、なんだかうるさく感じたので、グランクラスはどこかしら違うんだなと思った。調べてみたら、新日鉄住金(現、日本製鐵)のアクティブサスペンションが採用されたという記事を見つけた。

食後はパウンドケーキとホットコーヒーを注文した。ホットコーヒーを飲んでいるときに気づいたのだけど、カップの下の紙が滑り止め仕様になっていて、揺れる車内の中でも安定している。

福井駅新幹線ホーム

福井駅でかがやきを見送ったあとは、反対側のホームにすぐにはくたかが入線してくる。ホームで待っているときに立つ位置がホームドアのすぐ横というのは都内ではあまり見かけない位置だ。

グリーン席にしたけど、実は福井から芦原温泉までは8分間なので自由席でもよかったかもしれない。ただ、お土産とかで荷物が増えそうだったので、グリーン車ですぐに来た車内販売でトートバッグにありつけたのはよかった。そして、先に述べた通り、グランクラスに乗ったあとだとグリーン車に座っていてもすごく揺れが気になる。それだけグランクラスが揺れなかったんだなと実感できた瞬間だった。

芦原温泉のホームはホームドアの内側がかなり広く撮られているのが印象的だった。新しくできた駅のようで、駅構内は真新しい雰囲気が漂っている。恐竜が有名な福井らしく、恐竜の足跡が駅通路に刻まれていた。

東尋坊に行ったら観光遊覧船に乗れ!

東尋坊行きのバス乗り場

芦原温泉駅からはバスが出ている。2番乗り場から出ているのだけど、ドアが先頭と中程にあり、中程から乗車するので、バス停の乗り場の先頭に並んでいると、最初に並んでいても余裕で抜かされて割り込まれるという仕様になっているので注意が必要だ。

東尋坊までは37分だけど、バスなので少し遅れて到着する。バス停を降りて観光遊覧船の看板がたくさん見えるけど、どれもただの看板で、実際の観光遊覧船は東尋坊のほうに進んだところにチケット売り場がある。わからなくてスマホを見ていたら、近くのお店のおばちゃんが声をかけてくれて、丁寧に教えてくれた。今日、船が出ているかまで確認してくれたのは嬉しかった。

東尋坊観光遊覧船

乗船券は東尋坊に行く手前の階段を降りたところのチケット売り場で購入する。そこから少し進んで崖伝いに急な階段になっているところがあるので、そこを手すりにつかまりながら恐る恐る降りていくと乗船場になる。船が停まっているので、行けばすぐにわかるだろう。

船内は空調が効いているが少しだけ暑い。座席が右と左に分かれているが、どちらも同じぐらい柱状節理を堪能できる。添乗員さんの指示で、波とは反対側になると「右側の方は窓を開けて撮影してください」とか「左側の方は⋯⋯」と左右交互に撮影タイムの案内があるので好きなほうに座ればいいが、ぼくは個人的に左に座って正解だったと思った。

船着場の近くは海面に岩が出ているところが近くにあって浅そうだなという印象だけど、船が出発してすぐに高い波に揺られるようになる。船内のあちこちから叫び声が上がるぐらい縦揺れするので、船酔いしやすい人はつらいかもしれない。日本海の波は荒い印象があったけど、それをまさに実体験できた。

雄島

一応、東尋坊に来るにあたってあらかたネットの情報で予習をしていたけど、添乗員さんのガイドではそれをはるかに超える情報量で、「ほー」、「へー」と思う回数が多かった。かなりの情報量だったので、このガイドを聞くだけでも観光遊覧船に乗った価値はあったなと感じた。よく撮影が行われていて、たくさんの芸能人が死体として流れ着いたというガイドもちゃんとある。

観光遊覧船は船着場を離れるとまずは雄島方面に向かい、そこから陸に沿うように東尋坊の回っていく。見える景色は言うまでもなく圧巻だ。崖の上から見える景色と海から見る景色は違う。どちらも味わうべきだと思う。

崖の上は転ばないように注意

東尋坊の崖は歩くことができるが、かなりゴツゴツしているので転ばないよう注意が必要だ。歩きやすい靴でくるところであり、間違えても革靴やヒールの高い靴でくる場所ではない。

崖の下のほう、波が打ちつけているところまで降りていくこともできる。遊歩道が整備されているけど、崖を縫うように途中までが整備されているので、ほぼ自然の崖を歩く感じだ。ぼくが行ったときは風が強くて体が持っていかれそうになった。足元にも風にも注意しながら歩く。

遊歩道の階段はけっこう急なので運動不足の身にはかなり応えた。降りていくのはいいんだけど、戻るときの登りは、登り切ったときには完全に息が上がっていた。

IWABA CAFEはボリュームすごいぞ!

IWABA CAFEのフィッシュバーガー

崖を歩いて見学したあとは13時を回っていたので遅めのランチタイム。東尋坊のすぐそばにあるIWABA CAFEが空いていたので入ることに。パスタとかもあるみたいだけど、ぼくはフィッシュバーガーを注文。1,780円するんだけど、その分ボリュームがすごいことになっている。

ハンバーガーに挟まれているフィッシュは前に後ろにはみ出ている。ポテトとオニオンリング付きで、バーガーなのにかぶりつくのが難しいというか、ぼくには無理だったので、ナイフを使って切り分けながら食べることにした。カルピスソーダ2杯で無事に完食。

カウンター席の前に東尋坊、国定公園越前海岸の碑が建っているので、記念撮影をしている人をたくさん見ることができる。テラス席もあるけど、トビが食べ物を狙ってくるという注意書きがある。ぼくは大人しく店内で過ごした。

雄島に向かう途中で事件の予感

東尋坊を堪能したあと、雄島に向かおうとバス停に行くものの、ちょうどいい時間のバスがない。スマホで地図を見ると歩けない距離ではない。待って時間を潰すのももったいないと思い、歩いていくことに。

渡島に向かう途中のパトカー

途中、パトカーが止まって、警察官が崖のほうに降りていくのを目撃した。「おかしいな、今日は火曜日じゃないんだけど」と思いながらも深追いはやめておいた。

歩いて行ったために思いがけない場面を目撃したけど、歩いてみて実感した立場から言わせてもらうと、おとなしくバスを待ってバス移動するのがおすすめである。

雄島と江ノ島の関係

雄島

雄島には赤い橋がかかっている。ぼくが行ったときはところどころ工事中だったけど渡ることは可能だ。この雄島は観光遊覧船の添乗員さんによれば日本海の江ノ島と言われているそうだ。

現在の橋は2代目のようで、1代目は1937年に総工費は当時のお金で4万円という観光遊覧船で聞いたガイドを思い出しながら眺めた。ガイドによると現在の橋は2億5千万円とのこと。

橋を渡っていくと鳥居があり、さらに奥には急な階段がある。雨がぱらついていたのと、この階段を登るには東尋坊の崖歩きで体力が残っていなかったこともあり、階段を目の前にして今回は終了することに。

事実、宿に行ったあと、夜にはものすごい雨が窓を叩きつけていた。

2日目はえち電でに乗って

翌朝、5時台にはホテルをあとにした。一刻も早くホテルをあとにしたかった。

泊まったホテルが昔のいわゆる観光ホテルみたいな感じでけっこう古いホテルだったんだけど、古さがあるのはしかたないし、その辺はいいんだけど、掃除の行き届いてなさが目立っていた。

カードキーを渡された部屋に行くと、まずドアノブが汚い。デスクの上が汚いのでアルコールティッシュで掃除することになる。2つあるベッドの窓側のほうが人が使った形跡がある。

もう、本当にホテル業をやる気があるのかという感じだ。古いホテルなら古さをカバーするためにホスピタリティとか、しっかりと掃除しておくこととか、普通はそんな対応をするものだろうけど、古くて掃除もしっかりされていないのはちょっとどうなんだろうと思った。

芸能人の親子のパネルが入り口とかに置いてあったけど、そんなところに宣伝広告費をかける前にお金のかけどころはあるのではないだろうか。設備の更新だったり、従業員の教育だったり。朝夕食事付きだったけど、夕食のブュッフェがメシマズだったの朝食は外で食べようと思った次第だ。

ということで、6時最初のえちぜん鉄道に乗って福井まで向かうために三国駅に向かった。駅設備は新め。

えちぜん鉄道

1両編成のワンマン電車に揺られて福井までは約50分ぐらいで到着。この時点で時間はちょうど7時ぐらいなので、お店もあまり開いていないため、いったんスタバで朝食を食べながら作戦を練ることに。

帰りの新幹線の時間からあまり遠くに行くことはできないので、近場で見て回れるところを探してみた。近くにある福井県庁に福井城址があるので見学して、近くの蕎麦屋に行ってみることにした。

福井の街を歩いていると信号機が縦並びで形が少し違うことに気がつく。関東にはない形だ。まず、関東だと横並びになっている赤、黄、青のランプが縦並びになっているというところ。形が某ゲームのスライムみたいな雫のような形で、上が少し尖った形になっている。雪国しようといったところだろうか。

福井県庁と福井県警察本部を抜けたところに天守台と福の井という井戸がある。山里口御門を抜けていくと橋があり、この辺は現在も復元工事が進められているようだ。

ローソン

お腹も空いてきたので、目星をつけていた蕎麦屋がある方面と進んで行き、少し濃いめの青のローソンがある道を渡っていく。

そして、痛恨の定休日。もっと下調べをしてからきておいたほうがよかったと思い、Googleマップでいろいろ近場を調べてみたら、この辺はほとんど休みであることがわかった。日曜日だったのだけど、ビジネス客しか相手にしていないのかもしれない。

もう、蕎麦を食べるということは決めていたので、少し歩いたところに越前つるきそば本店というところがあったので向かう。ソースカツ丼とおろし蕎麦のセットをいただく。現金で払ったら3%のサービスがあった。

壁画アート

新幹線に乗るために予約をしていた芦原温泉まで戻る必要があるので、福井駅方面に向かうが、途中の商店街で壁画アートを見つける。

えちぜん鉄道の踏切

えちぜん鉄道であわら湯のまちで下車。えちぜん鉄道、早朝の電車では見かけなかったけど、昼間はアテンダントが乗り込んでいた。そして、帰りのえち鉄で気がついたけど、ホームを渡るためだけの踏切が設置されている。ぼくは見たことがなかったのでめずらしいと思った。

帰りは芦原温泉からグランクラス

行きは通過されたかがやきだったが、帰りは芦原温泉から乗ることができた。正直、福井まで行ったのでそこから乗ってもよかったかなと思ったけど、旅というのは思い通りにいかないものである。そこもまた旅の醍醐味ではないだろうか。

帰りのグランクラスでは和食の用意はなく、洋食のみの提供となっていた。メニューによると左から、とうもろこしと枝豆のセルクルサラダ、キスとお米の焼き海苔リゾット、岩手県産「みちのく清流鶏」のつくねバーグ、白桃「あかつき」香るパンナコッタ。DEAN & DELUCAの提供である。赤ワインと共にいただく。

グランクラスのエビスビール

帰りはビールを食後に注文してみた。エビスビールのプレミアムエールが提供された。

グランクラスのパウンドケーキのハーブティー

ハーブティーとパウンドケーキも注文。

グランクラスに乗ってみて、これはクセになりそうと思った。まずなによりも、ひとり用の席があるというのが嬉しい。おひとり様の旅で隣に人がいないというのはとても快適である。

グランクラスのシート

追加料金なしで食事と飲み物、お菓子がついていること。アルコールも追加料金なしなのはかなり大きいのではないかと思う。それから、座り心地はもう最高で、揺れないし乗り心地がよくて旅の道中を快適に過ごせるのは素晴らしいものである。

総括

今回の旅では東尋坊の絶景を望むことができた。夕陽がすごくきれいということだけど、残念ながら行った日は曇っていて夕方には雨がぱらついてきた天気だったので、夕陽の姿を望むことはできなかった。それでも、めずらしい柱状節理を望むことができたことやドラマの撮影地としての聖地巡礼ができたのはよかった。

また、初めてグランクラスに乗ってみたけど、これはクセになると贅沢な旅しかできない体になりそうで、快適な旅行体験であり、しかしながら、こういう贅沢はたまにだからいいのかなとも思った。

旅をしてみて改めて思ったのは、1泊2日だと意外と慌ただしいので、のんびりしたいなら最低でも2泊3日がいいのかなと。1泊だとどうしても弾丸旅行になってしまう。あとは周辺をいろいろ回りたいなら1日ごとに宿を変えて移動しながら過ごすのもいいなと思った。

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