亀山湖 廃線になる久留里線 上総亀山駅まで行ってきた

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上総亀山駅

久留里線の末端区間である久留里から上総亀山の区間は配線になることが決まった。元々は県営鉄道で木更津から久留里までが1912年に開業し、1923年に国へ無償譲渡されて鉄道省の久留里線となり、1936年に上総亀山まで延伸されている。のちに国鉄からJRになり、そして2024年に廃線が決まった。木更津から上総亀山まで向かう。

まず行こうと思ったら少ないダイヤに注意しなくてはいけない。木更津発の上総亀山行きは6時25分、7時25分のあとは13時1分である。東京から午前中に上総亀山に入りたければ、7時25分木更津発に間に合うように木更津駅まで来る必要がある。交通系ICカードは使えないので、一度改札を出て切符を買ってから入る必要があるが、券売機が少ないので早めに来て切符を買っておかなければならない。

ちなみに久留里線は地元の高校生などはパー線などと言ったりしていた(いまもそうなのかは不明。ぼくが高校生の時代はパー線と言っていた)。クルクルパーが語源である。木更津の高校ではパー線が止まると休校になったかどうかは覚えていない。ぼくのクラスには久留里線から通っている人がひとり、小湊鉄道線から通っている人がひとりいた。久留里線には友達の家に行くときに乗ったことがあるぐらいだ。しかも、帰りはあまりの混雑具合に乗るのを断念して駅を出るときに、駅員に「情けないなぁ。切符は記念に持って帰っていいよ」なんて言われ、バスで帰ったぐらいだ。ぼくが高校2年生のときに255系ビューさざなみ、ビューわかしおがデビューしたので、思えば当時は内房線もそれなりに人が多かったのかなと思うし、木更津の駅で下り電車を待っているときに、そこそこ乗っているのを目撃しているので、久留里線の利用者もそれなりにいたのではないかと記憶している。

久留里線にゆられて上総亀山まで向かう。成人の日で祝日だったせいか、それなりに人が乗っていた。3両編成の列車は上総亀山まで乗る人が多く、この人数が平日もあるのであれば廃線という話になっていなかったのではと思える。運転席の後ろのガラスには「運転中は運転士に話しかけないようお願いします」と張り紙がされている。通常の在来線では見られない光景だ。いくつかの駅を過ぎたぐらいから、車内改札(検札)が始まった。車内改札はJR以外でたまに見かけるけどJRではなかなかない。ただ、駅を降りてわかったのは、久留里線の駅は自動改札(非通電)なので、清算は車内じゃないとできないのだ。行った日は廃線が決まったせいか撮り鉄が多く見られた。

上総亀山駅を降りると、小さな駅舎を抜けてしばらく。途中、車止めが見える横の道を通り抜けて住宅地の中をしばらく歩けば亀山湖が見えてくる。バス釣りが好きな方ならお馴染みの場所だと思う。

亀山ダムもあり、小櫃川に向かって放水されている。1981年に完成したダムで千葉県で最初で最大のダムであり、千葉県営の多目的ダムだ。亀山ダムがある橋の横には記念碑があり亀山ダムが造られた経緯が記載されている。117億円の事業費がかかっとそうだ。

また亀山湖は周囲を自然に囲まれた環境でボートやキャンプを楽しむことができる。夏には花火も打ち上げられる。水天宮公園には岸から少し離れた場所に赤い鳥居が建っている。公園のほとりにある石碑の穴から覗くことができる仕組みになっている。詳しい由来はネットで調べた限りではわからなかった。郷土史などをあたれば出てくるかもしれない。

このような観光地がありながら廃線にするというのは、なかなかの判断だなとは思う。もう少しなんとかならなかったものなのだろうかと感じた。廃線になったあと、例えば久留里駅からの道のりはどうなるのか試しに歩いてみたけど、かなりの道で2時間25分もかかった。歩いた距離は11.31キロメートル。途中、100円の自動販売機があったのでジュース休憩を5分挟んだぐらいだ。

歩いてみてわかったことだが、街中を走るローカルバスを見かけなかった。よく見かけたのは都内行きの高速バスだ。東京湾アクアラインがある地域なので、やっぱり鉄道よりも路線バスのほうが強いわけだ。都内への需要はあるみたいだけど、街中の移動の需要はそれほどないらしく、君津市がデマンドタクシー「きみぴょん号」を運行しているぐらいだ。ちなみに、デマンドタクシー事業は赤字らしい。狭い歩道の脇を大型のバスが走り抜けていくので結構怖い。久留里まで向かうときにトンネルを3つ抜けたのだけど、いずれも歩道と車道は線が引かれているのみで、明確に段差やガードレールで分かれているわけではなかった。

2時間半ぐらい歩いてクタクタになったので、とりあえずご飯が食べたいと入ったのが駅前にある喜楽飯店という中華屋さんだ。細い路地を進んだ中間点にあるお店で、昔ながらの雰囲気が漂っている。人気店みたいでぼくが行ったときは12時40分ぐらいだったけど二組ぐらいならんでいたし、芸能人の写真やサインが貼られていて、テレビなどでも紹介されているような店だということがわかった。店内に貼ってある雑誌のページの切り抜いに昭和51年開店と書かれていて、誕生年が一緒だとちょっと親近感を持った。疲れていたので、最近はボディメイクで炭水化物を控えめにしていたけど、チャーハンと餃子という炭水化物無礼講でいくことにした。

久留里駅まで来ると1時間に1本ほどのダイヤとなっている。久留里から上総亀山までの本数が極端に少なくなっている。上総亀山から午後の最初の電車は14時27分の木更津行きだが、久留里からは12時55分から電車がある。

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