iPhoneを使っていて熱いなと感じたとき、処理が重くて熱を持っていることが考えられる。そういうときはバッテリーの消費も大きくなっていることが多い。
バッテリーがどれぐらい使われているかを確認してみよう。バッテリーの使用状況は設定アプリから確認することができる。
設定アプリを開き、バッテリーを選択すると、バッテリーの使用状況がグラフと一覧で表示される。24時間以内と過去10日の2種類が表示され、それぞれバッテリーの時間、日ごとの残量のグラフとアプリごとの使用状況が出ている。
このアプリごとの一覧を確認することで、アプリがどれぐらいバッテリーをくっているのかがわかる。ここでバッテリー消費の大きいアプリを見つけることができるのだ。
10日以内には上位にないけど、24時間以内ではトップに位置してかなりのパーセンテージの消費があるなら、直近でiPhoneが熱くなっている原因のアプリと考えられる。
しかも、自分が使った記憶がないならバックグラウンド処理でかなりのバッテリーを消費しているので、アプリのバックグラウンド処理の許可をオフにするか、削除を検討したほうがいい。
アプリのバックグラウンドは、設定アプリを開いて下のほうにスクロールしていくと、各アプリの名前が出てくる。アプリを選択すると、バックグラウンド処理をしているアプリなら「Appのバックグラウンド更新」という項目があるので、それをオフにするとバックグラウンドで動作することはなくなる。
自分が使って納得感のある消費ならいい。例えば、ゲームなどのグラフィック処理が大きいアプリを使ったあとは、この一覧に載りやすい。それは納得感があると思う。
でも、大したグラフィック処理もなく、ネットワーク通信もそれほど大きくないようなアプリがこの一覧の上位にいたら、アプリが最近更新されていないか確認してみよう。もし、アップデートしたばかりなら、アップデートの際にバグが入り込んだ可能性が高い。
過去10日以内にも出てくるなら、潜在的なバグか仕様上の不具合が考えれれる。このアプリがよく使うアプリじゃない場合は、アプリ内の処理で何かしらの無駄な処理をしている可能性はある。
バッテリー消費の大きいアプリを使い続けるかどうかは人それぞれだと思う。アプリがどうしても必要と思えば入れたままでもいいし、そうでなければ削除してもいい。
スマホが動く状態が長続きするというのは日常生活においても大切なことだ。さらに、災害時で簡単に充電ができない環境だと、いつでも連絡が取れるようにスマホの起動状態が長い状態にしておきたい。そんなときにそのアプリが必要かどうか。
また、バッテリーの消費が大きいとiPhoneの寿命にも影響する。設定アプリのバッテリーの中に「バッテリーの状態と充電」という項目がある。この項目には、iPhoneのバッテリーの最大容量が、買ったばかりの新品の状態からどれぐらい減っているかを確認することができる。
2年以上使っていると、だいたい80パーセント台まで減っている。バッテリー交換はAppleで有償で行えるけど、記事執筆時点の最新モデルであるiPhone 14シリーズで14,900円。ぼくがいま使っているiPhone 12 Proで12,800円。なお、AppleCare+に加入していて最大容量が80パーセント未満になっていたら無償で交換してくれる。
バッテリー交換の料金は以下で見積もりが可能だ。
iPhone のバッテリーサービス (バッテリー交換) – Apple サポート (日本)
バッテリーの最大容量が減っていたら買い替えどきの合図でもあるけど、最近はiPhoneの価格は上がっていくばかりなので、できるだけ長く大切に使いたいものである。長持ちさせるための手段のひとつとして、バッテリーを大切に使うことも考えていいだろう。