Apple Arcadeに登録してみた。いままで基本無料でアプリ内課金のあるゲームで遊んできたが、Apple Arcadeでこれまでのプレイスタイルが変わるのかどうか試してみたいと思っている。
ガチャゲーは楽しいのか
日本のゲームはガチャ課金があるものが主流になっている。キャラクターをガチャで引いて手に入れる必要があり、運がよければ強力なキャラクターが手に入るが、必ずしも強いキャラクターが出続けることは保証されていないので、何度も引く人もいる。
キャラクターには格付けがあり、ノーマル、レア、スーパーレア(SR)、さらにその上のレア(SSRやURなどゲームによっていろいろ違う)があり、強力なキャラクターは当然ながら格付けが高い。そして、格付けが高いキャラクターは出現確率が低く設定されている。
強力なキャラクターを手に入れるには、何度もガチャを回さなければならない。ガチャは精霊石とか聖晶石とかゲームによって名前が異なるが、通称、石と呼ばれるアイテムを使って行う。ガチャ1回で石3つとか5つとか使い、10回連続のガチャなら1回おまけがつくというものが多い。そして、石は現実のお金を使って購入できる。ゲーム内で石を得ることもできるが、微々たるもので本気でゲームをやりたいなら石を購入するという人が多い。
ガチャは確率によっていいキャラクターが出たり出なかったりするので、射幸心を煽る。ギャンブルのようなものだ。そして、ガチャを回したくなるような魅力的なイラストと有名な声優による声の演出。もちろん、ゲーム会社にとってはそれだけコストをかけているのだから、ガチャをたくさん回してもらって石をたくさん購入してもらって回収しなければならない。
ただ、最近のゲームを見ていると、萌え絵と声優だけを揃えて、ゲームの内容は二番煎じのようなものが多い。ゲームを楽しむというよりかは、コレクター心をあおってキャラクターを集めさせるような作りになっている。
つまらないからやめられるかというとそうでもなく、ガチャのために石を購入してしまった場合はサンクコストが気になってやめるにやめられない状態になりがちだ。これほど課金したのだから、いまやめたらもったいないと。だらだらとなんとなく続けているという人も多いはずだ。
ちなみに、本来、課金とは料金を課すことで、支払う側ではなく、サービスを提供する事業者側の言葉だけど、大辞林第四版には「俗に、オンラインゲームなどで、支払うこと」と書かれるようになっている。
Apple Arcadeには質の高いゲームがそろっている
Appleが2019年3月35日に発表、2019年9月20日にリリースされたゲームのサブスクリプションサービスで、月額600円でゲームが遊び放題になる。Apple Arcadeのゲームは広告がない。また、アプリ内課金もないので、当然のことながらガチャもない。ゲームの成績や途中経過はiPhone、iPad、Mac、Apple TVで引き継がれて、どのデバイスでも楽しむことができる。ファミリーシャアで家族6人まではひとつの契約で利用できる。
Apple Arcadeで提供されるゲームはAppleがゲームクリエイターに開発資金を援助して作成され、内容も厳選されている。質の高いゲームが保証されているのだ。つまり、Apple Arcadeにはゲーム会社がユーザーをあおって利益を出すゲームではなく、本当に楽しくて遊んでみたいゲームがある。
月額サブスクリプションだから、どのゲームも気軽に始められる。料金がかかるゲームは購入してダウンロードして始めるまで楽しいかどうかわからないが、遊びたい放題なのでゲームを始める敷居が低い。
また、無料ゲームにありがちな広告を無理やり見させたり、タップしてしまいやすい位置に広告を表示したりするというようなこともない。
そして、アプリ内課金がない。お金を払って強力なキャラクターやアイテムを手に入れられるわけではないので公平だ。
しかも、1ヶ月の無料トライアルが用意されているので、始めるときに一通りゲームを試すことができる。
始まったばかりなので、まだそれほどタイトルがあるわけではない。今後、Apple Arcadeにどれぐらいゲームが増えていくのか。今後が楽しみである。
おわりに
外出を自粛する日々が続く中、家の中でできることをやっていくという新しい習慣ができようとしている。そんな中でゲームを楽しむ人も多いだろう。課金ゲームであれば、中毒性が高くて余分にお金を使ってしまいがちになる人も、Apple Arcadeなら月額定額で遊び放題なので安心だ。課金がなく、質も高くて安心してできるゲームがそろっている新しいゲーム機のようなものだ。
ぼくも始めたばかりなので、まだそれほどやりこんではないが、いろいろなゲームをやってみたいと思っている。