昭和的はそんなに悪いのか

昭和だったり昭和的だったり、昭和とつく言葉は悪い意味で使っていることが多い。

いまよりも効率が悪い働き方だったり、いまよりも男尊女卑が強かったり、いまよりも暴力的だったり。

昭和はそんなに悪い時代だったのだろうか。いまよりも洗練されていないところはあったかもしれないし、時代が進んで古臭いと思えることがあるかもしれない。差別思想が強かったり、暴力が許容されて、いま考えると信じられない時代だったかもしれない。

古い時代を顧みて学び、時代をよりよく過ごしていくことは大切だ。だけど、いいことだってあったはずだ。古き良き時代とはいったもので、昭和の中だからこそよかったものや懐かしさを覚えるものもある。昭和にあっていまにないよきこともたくさんある。

ぼくは昭和の子供時代、近所のおじさんによく面倒を見てもらった。遊んでもらったし、怒られたりもした。心配してくれ、迷子になったらバイクを駆り出して探してくれたりした。焼き芋を作ってくれたり、虫取りや釣りを学んだり。昔は地域で子供の面倒を見るという文化があった。おじさんだけでなく、大学生のお兄さんともかくれんぼや追いかけっこした。でも、いまだとおじさんと子供が一緒にいるだけで、それが親子でも通報される時代だ。

なんて殺伐としているのだろう。危険な大人が増えたし、子供の面倒を見ない大人も増えた。安全至上主義になった。社会として個が尊重されだし、他人のことには口出ししないのがよしとされるようになった。もちろん、プラス面も大きいけど、寂しいなと思うこともある。

時代が進み、状況が変わり捨てなくてはいけないこともたくさんあっただろう。でも、学ぶことだってたくさんある。すべてが悪い、昭和的だと切り捨てるのではなく、昭和時代に捨ててきたことを拾ってもいいんじゃないだろうか。

これからは自分だけでも、なるべく「昭和」という言葉を悪いという意味で使わないようにしようと考えながら令和という時代の祝日の午後を過ごした。