2018年12月24日。MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)が届いた。まるでクリスマスプレゼントのようなタイミングだが、決して狙ったわけではない。以前使っていたMacBook Pro (13-inch, 2011 Late)が寿命を迎えそうだったから注文したまでだ。つまり、必要に迫られてということなのである。
購入までの経緯
2011年モデルのMacBook Proを使い始めたのは2012年1月2日。もうじき7年目を迎えようとしたところ。すでにOSはmacOS High Sierraまでで打ち止めとなり、macOS Mojaveのアップグレード対象からは外れていた。OSがアップグレードしなくてもセキュリティのアップデートはあったので、まだまだ使えるだろうと思っていたら、今度はトラックパッドが効きづらくなってしまった。クリックするときに長押ししないと反応しなくなってしまった。
外付けのMagic Track Pad 2を購入して騙し騙し使い続けていたけど、12月に入って起動に失敗することが増えてきて、もうそろそろ潮時かなと覚悟を決めた次第。
購入したのは冒頭にもあるように13インチで、CPUはそのままCore i5にした。そのかわりメモリーは16GB、SSDは1TBにアップグレード。メモリーとSSDだけは妥協したくなかった。AdobeのLightroomとかPhotoshopを使って写真を編集することもあるし、Premiere Proで動画を作ることもある。たまにAfter Effectsで動画のCGを作ったりすることもあるので、そこそこのスペックは欲しい。そこでメモリーとSSDだけはアップグレード。とはいってもプロではないし、メインの作業は動画を見たりブログを書いたりすることなので、削れるところは削ってCPUは普通のスペックを選んだ。
13インチにしたのは、個人的に15インチはデカすぎるだろと思ったから。画面が大きいほうがいいのは確かだけど、デスクのスペースや持ち運んだりすることを考えると13インチがいい。
良かったこと

Retinaディスプレイがきれい
いや、Retinaディスプレイはきれいだね。やっぱり。2011年モデルはRetinaディスプレイではないので、一気に目に優しくなった感じがする。フォントがきれいだし、動画もなんかキメ細かい。もちろん、Retinaディスプレイ自体はiPhoneやiPadで見ているけど、それでもパソコンで改めて見ると、うわぁ、こんなにきれいなんだと実感してしまう。
薄い、軽い、小さい
2011年モデルは意外に分厚く重い。それに比べて2018年モデルは小さく、薄く、軽い。これなら外出してカフェでドヤる気になる。それぐらい薄くて持ち運びやすい。
音がいい
音いいね。キーボードの両側にスピーカーがついている。しかも音楽を聴いていて気がついたけど、ちゃんと左右に分かれて音が出ている。ちゃんとステレオだ。2011年モデルのMacBook Proもステレオらしいけど、ステレオの感じしなかったし、そもそも途中からアクティブスピーカーSONY h.ear go (SRS-HG1)を接続して音楽を聴いていた。
もちろん、これからもアクティブスピーカーに接続はするんだけど、パソコンのスピーカーだけでこれだけ音がいいのは嬉しいね。外出先でスピーカーを持っていっていないときでも、そこそこのレベルで音が聴けるということだし、だいだい最初からこの音だったらアクティブスピーカーも買わなかったかもしれない。
処理が速い、SSDが速い
2011年モデルからのアップグレードだからかもしれないけど、何をやるにも処理が速い。2011年モデルのときはCore i7だったけどSandy Bridge世代だから、2018年モデルの第8世代(Coffee Lake世代)から数えると、もう6世代前になる。クロックは2.8GHzだったけどモバイル向けでCore i7なのに2コア4スレッドだった。
今回のは2.3GHz Core i5だけど、いろいろ速く感じる。あと、ファイルコピーや削除の処理が速いからSSDの性能もいいのだと思う。
言うほど悪くなかったこと

Touch Barはいいと思う
ネットでレビュー記事を読んでいるとまあ評判が悪いこと悪いこと。Touch Barはそんなにいらない子かな?
僕はこういう新しいものが好きなほう。固定のファンクションキーよりも、アプリや状況に応じて必要なキーが表示されるほうがより多くの機能を持たせることができるし、わかりやすくていいと思う。スティーブ・ジョブズがはじめてiPhoneを紹介したとき、それまでの固定キーを否定したのと同じで、使うアプリによって最適なファンクションキーは違うのに、固定キーで場所を取るのは無駄だし、アプリの可能性を制限している。
実際、動画のシークバーは便利だし、音量調整なんかも使いやすい。ダイアログボックスの「OK」「キャンセル」ボタンがTouch Barにも表示されたときはびっくりしたけど、今後、もっとこなれてくれば便利な使い方を見いだせるのではないかと思う。
キーボードの打ちやすさもいい
キーボードも打ちづらいとは感じていない。むしろ、前のモデルよりも打ちやすく感じる。もっとも、キーボードの打ちやすさは個人的な好みで大きく評価が分かれる部分なので、気に入らない人はいると思う。
悪かったこと

本体高かった!
税別で286,800円は高かった。消費税がアップしたらもう大変なことになるので、いまの段階で買っておいてよかったかもしれない。
メモリーとSSDをアップグレードしたのでそれだけの値段になったのだけど、前のMacBook Proはもっと安かった。15万以下で買えた。
自身でのカスタマイズ不可
最近のMacBookは自分でカスタマイズができないようになっている。2011年モデルはストレージを載せ替えたり、メモリーを載せ替えてアップグレードしたりすることができた。だから、値段の高い純正は低いスペックに抑えて、安いサードパーティ製でスペックの高いものを用意して付け替えるということもできたのだ。
でも、最近のだとSSDも半田付けされているらしいし、そもそも一般のパソコンのように交換できるように設計されていないみたい。薄さを追求するためなのだろうか。もう少し自由があってもいいと思う。
USB-Cで外付けデバイスの対応に追加費用
USB-Cとヘッドフォンジャックしかついていないので、USBで繋いでいたものをすべてUSB-Cにする必要がある。
変換ケーブルを買ったり、SDカードのスロットもついていないのでUSB-C to SDカードのケーブルを買ったり、外付けのデバイスとの接続のための追加費用が意外にかかった。
終わりに
新しく買い換えてよかったと思っている。壊れかけの2011年モデルを使っているとき、自分がMacBook Proから遠ざかっていた気がした。Macを起動する回数も減っていた。外付けのMagic Track Pad 2を使っていたため、操作しやすさを確保するために、ノートパソコン用スタンドを使い、キーボードも外付けを使っていたため、物理的にも距離感が出ていたことが、心理的な距離感にも影響したと思う。
新しいMacBook Proを購入したことで再び距離が近づいたし、やっぱり壊れてないしOSも最新であるということが、心理的に「さぁ、Macを使おう」という気にさせてくれる。
道具がちゃんとしているということは、その道具を使う心理にも大きく影響をするのだと感じた今日この頃である。