人生にポジティブな影響を与えた人物たち

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Portrait of young people standing by the wall
文のお題 (日替わり)
あなたの人生にポジティブな影響を与えた人物についてお聞かせください。

久しぶりのお題に答えるシリーズである。第60回目となる今回は「あなたの人生にポジティブな影響を与えた人物についてお聞かせください」というものだ。それは初めて就職した会社で出会った人たちである。

当時、ぼくは会社で技術サポートのコールセンターの仕事をしていた。コールセンターといってもすごく規模の小さいところで、取引先の一部の顧客のサポートを24時間365日受け付けるもので、勤務体系としては丸1日働いて2日休みという消防士や警察官のような感じであった。

ぼくは就職氷河期を経験しているいわゆるロストジェネレーション世代にあたり、就職に関しても受かった会社に行くという選択肢しか取れない恵まれない時代に社会人として働き始めた。だから、当時はやりたくもない仕事を無理やりやっていて、無気力になっていたところだった。

そんなぼくに影響を与えたのは、技術サポートの仕事にバイトとして入ってきた人たちであった。丸1日の24時間勤務なので、夜は仮眠として寝る時間がある。寝ているときに簡単な対応と、エスカレーションが必要な場合に叩き起こしてくれるためのバイト要員の人たちであった。

普通の会社員生活をしていない人たちなので、さまざまな人生のことを聞かせてもらった。投資家で直近のお金を稼ぐために割りのいいバイトを探してこの仕事に行き着いた人、IT系の自営業をやっていてその一環でこの仕事を見つけた人、ストレスで体調を崩して仕事ができない状態が続いたのちに復帰してこの仕事に流れ着いた人、司法試験の勉強のため仕事を辞めて時間調整が取りやすいバイトとして始めた人。いろいろな人生を垣間見ることができた。

そして、その頃の自分は20代後半で無気力に続けている現在の仕事に焦燥感を感じているところがあった。いまのままではいけないなと。なんとかしないといけないなと。だけど、具体的なことをやらずに日々を流れにしたがって生きていた。そんな自分だったけど、バイトの方のさまざまな人生模様を見聞きすることで、いまの仕事は自分がやりたいことじゃない。自分のやりたい仕事をしたい。そのために変わるのは自分なのだという発想になった。

彼らの影響で転職のために具体的に動き始めたり、社会人向けの大学の生徒になってみたり、自分を大きく変えたきっかけとなってくれた。彼らはただなんとなく働いているのではなく、それぞれ目的を持って、自らが向かう目標を達成するために働いていた。なんとなく流されて働いていた自分とは大違いだったのだ。だから、ぼくも自分のために、自分がやりたい仕事を、ずっと続けたい仕事に就きたいと思って動き始めた。

変わりたいという気持ちにさせてくれて、変われるんだということに気がつかせてくれた彼らには感謝しかない。直接、彼らが変わりなよとか転職しなよとか言ったわけではないけど、彼らの生き様は自分の心に火を灯してくれたのだ。

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